Home of: [工房 "藤車"] > [SourceForge.net における PageMixer]

PageMixer とは何か - (2/7)

処理

前述のように、 "処理" とは JSP における "<%"/"%>" および "<%="/"%>" で囲まれた Java コード、 TagLib あるいは JavaBeans によって実行される事柄を指します。 このドキュメントでは、 "処理" という用語が "視覚化に関する処理" に焦点を絞っている点に注意してください。 そのため、ここに JDBC アクセスや EJB アクセスのような、 (MVC における)モデルの行為は含まれていません。

JSP、XMLC および PageMixer の "処理" における違いを以下に示します。

---- JSP PageMixer XMLC
処理の定義方式 Java コード(JSP 埋め込み) クラス (シーケンスに対する "Filter") クラス(DOM 処理)
処理の再利用 "include" ディレクティブ(あるいは TagLib/JavaBeans) "Filter" の再利用 処理メソッド(クラス)の再利用
処理の再利用性 低(TagLib/JavaBeans を利用すれば中?) (おそらく)高

"処理の定義形式"

"処理の定義形式" は、 前述の "ページの処理" に関する詳細です。

PageMixer フレームワークにおける HTML ページに対する処理は、 処理対象となる HTML ページから変換された Java オブジェクトのシーケンスに対しての、 "Filter" として定義されます。 これは UNIX のフィルタコマンド (例: head、tail、grep、sort、uniq 等)がそうであるように、 単純で簡単です。

"処理の再利用"

"処理の再利用" は、 どのようにして処理を再利用するかです。

PageMixer および XMLC における処理主体としてのクラス (あるいはメソッド)は再利用可能です。 パラメータ指定等によって一般化することも出来るでしょう。 その一方で、 JSP は "include" ディレクティブが、 処理を再利用する唯一の方法です。

勿論、 処理を TagLib や JavaBeans として実装することで、 再利用性を獲得することも出来ます。

しかし、 TabLib は処理と描画の分離を実現しているようには見えません。 また、JSP における JavaBeans の利用は、 主に(MVC における)モデルの行為に着目しているように思われ、 PageMixer と競合するものではありません。

"処理の再利用性"

XMLC における "処理の再利用性" は、 XMLC が再利用性を向上させるようなフレームワーク/ユーティリティを提供していない (してます?)ことから、 "高" ではなく "(おそらく)高" としました。

XMLC では、 HTML ページの DOM 表現形式化、 および ID 付けされた要素への直接アクセスが提供されているだけなので、 処理の実装は、 再利用性が有るようにも無いようにも行うことが出来ます。


>> 次ページへ(3/7) (ページ先頭/末尾のナビゲーションバーからも移動できます)