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目標

このドキュメントは、以下に示す PageMixer の目標に関して説明します。

  1. MVC における View の MVC への分割
  2. 木目細かさ
  3. 可搬性
  4. 要求充足性

MVC における View の MVC への分割

"MVC における View の MVC への分割" は、 フレームワークが MVC における View を、 再度 MVC 分離すべきであることを意味します。

これは、 "何を表現するか" と "どう表現するか" は個別の事柄として扱われるべきである、 という分析に基づいています。 この分析に基づいた場合、 MVC における View は以下のように分離されます。

PageMixer フレームワークは、 この分析に基づいて設計されています。

"Model" はサーバ側におけるあなたの記述した処理コード、 "View" はデザインされた HTML ページ、 そして "Control" は PageMixer フレームワークそのものです。 PageMixer フレームワークは、 "Model" を "View" から隔離し、これらの間で調停の役目を果たします。

木目細かさ

"木目細かさ" という目標は、 フレームワークによって、 処理の構成要素を 小さく、簡潔で、単機能 にできなければならないことを意味しています。

PageMixer フレームワークでは、 "Pipes and Filters"([Bushmann+96]) アーキテクチャパターンに基づいた機能分割によって、 これを実現しています。

"木目細かさ" という目標は、 あなたの実装コードに、 開発/組み合わせ/試験/保守および再利用における簡便性をもたらします。

可搬性

"可搬性" という目標は、 Servlet/EJB コンテナにおける稼働、 というような特定の環境に、 フレームワークが束縛されてはならないことを意味しています。

この目標は、 PageMixer フレームワークが何ら特定の環境に束縛されていないことにより、 達成されています。

"可搬性" という目標は、 あなたの実装コードの応用性だけではなく、 試験容易性も向上させます。

要求充足性

"要求充足性" という目標は、 "動機"で説明された以下に示す要求群を、 フレームワークが充足すべきである、 ということを意味しています。

  1. 試験容易性
  2. デザイン分離
  3. 簡便性
  4. 性能

試験容易性

PageMixer フレームワークは "試験容易性" 要求を、 "木目細かさ" および "可搬性" の両目標の実現により充足します。

デザイン分離

PageMixer フレームワークは "デザイン分離" 要求を、 "MVC における View の MVC への分割" の目標実現により充足します。

簡便性

PageMixer フレームワークは "簡便性" 要求を、 "木目細かさ" の目標実現により充足します。

小さく、簡潔で、単機能なものを理解するのは簡単ですよね?

性能

PageMixer フレームワークは "性能" 要求を、 それ自身の設計での効率性によって 充足できるように努めています

例えば「買い物篭」ページのような例の場合、 私の計測では PageMixer は XMLC に対して、 5倍からそれ以上の速度での処理が可能ですが、 JSP 利用者にとってはそれでも十分とは言えないかもしれません。

そのため、 今後も PageMixer フレームワークの性能向上に努めるつもりです。