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PageMixer とは何か - (3/7)

試験容易性

"試験容易性" に関する JSP、XMLC および PageMixer の比較を、 以下に示します。

---- JSP PageMixer XMLC
処理の(スタンドアロンでの)単体試験 困難 容易 容易
単体試験の準備 ---- 容易 困難(DOM ツリーが必要)
HTML 生成の試験 困難(Servlet 環境および HTTP 接続が必要) 容易 容易

"処理の(スタンドアロンでの)単体試験"

"処理の(スタンドアロンでの)単体試験" は、 "処理"のスタンドアロンでの試験容易性をあらわします。 言い換えるなら、 JUnit を用いた "処理" の試験容易性のことです。

注意していただきたいのは、 "HTML ページのデザイン" ではなく "処理" に焦点を当てている点です。

例えば、 データ集合を埋め込むために、 "処理" が HTML の特定の部分を繰り返しているか否かは重要ですが、 データ集合がテーブルと列挙のいずれで視覚化されているか (これはデザインの問題です)は重要ではありません。

そのため、"HttpUnit" と "Cuctus" のいずれのアプローチもこの要求に合致しませんし、 JSP は、 "処理" だけを試験するには、 HTML ページのデザインとの結びつきが強すぎます。

"単体試験の準備"

"単体試験の準備" は、 単体試験のための試験データの準備の容易性を意味します。

PageMixer フレームワークでは、 擬似的な HTML ページの部位を容易に作り出すことが出来ます。 (タグやテキストといった)HTML の要素シーケンスとしてテストデータを決定し、 それに対応する Java オブジェクトを生成することで、 準備は完了です。 これは Java の世界で閉じています。

一方で XMLC フレームワークでは、 DOM ツリーを構築するか、 XMLC でコンパイルされる試験用 HTML ページを作成しなければなりません。 後者の場合、試験のための外部 HTML ページを必要とします。

"HTML 生成の試験"

"HTML 生成の試験" は、 HTML ぺーじの生成を、 視覚的に確認することが容易か否かを意味します。

JSP フレームワークでも容易ではあるのですが、 JSP に埋め込まれたコードを実行するには Servlet 環境が必要ですし、 HTTP 接続経由でしか HTML ページを取得することができません。

PageMixer および XMLC では、 スタンドアロンの試験プログラムで、 全ての試験条件における HTML ページ作成を行い、 後でまとめてそれらを確認することができます。


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